奈井江町のヒグマ騒動

北海道に住む者としては、とても心配で不安な出来事なので取り上げたわけです。

ヒグマvs人間ではなく、人間同士へと話は拗れてしまっています。

 

以下、奈井江町（2023年1月1日現在の人口約5000人）における今年4月ヒグマ出没以降の一連の流れをまとめてみました。

私の考察は、あくまで部外者の意見に留まりますので、いずれ話そうと思いますが、あなたはどう感じられますか？

 

主な登場人物

・北海道猟友会　砂川支部　奈井江部会　山岸辰人会長　（以下、猟友会奈井江部会長という。）

・奈井江町　三本英司町長　（以下、奈井江町長という。）

 

4月

奈井江町はヒグマ出没に対し、猟友会に駆除などを行うチームへの参加を呼び掛けた。

町から提示されたのは、日当8500円。発砲した場合1万300円加算。

 

猟友会奈井江部会長：

「高校生のコンビニのバイトみたいな金額でやれと。ハンターをバカにしてない？」

「クマの場合、4万5000円。それ以外は1万5000円という報酬額を提示した。彼らは銃を持っていない、牙と爪だけの特殊部隊。音もなく近付いてくる。その緊張を考えた時にどのようなものか。」

 

5月18日、猟友会の奈井江部会は、報酬が不十分であることやハンター不足などを理由にクマ駆除のチームに参加しないことを町に伝えた。

 

5月27日、奈井江町長：

「ふさわしい値段というか料金、それを決めていきたいということで、これから相談させていただく。」

「今まで何年もの間、そういう事例はうちの町ではないので、どれぐらいがいいのか、真摯に話し合うしかない。」

 

猟友会奈井江部会長：「報酬の問題だけではなく、人員不足の問題もある（奈井江部会は5名）。話し合うつもりはない。」

 

6月11日、奈井江町長：「結果として断念せざるを得ませんね、と伝えました。」

 

猟友会奈井江部会長：「町が断念すると判断したなら、部会として問題はない。」

 

6月12日、奈井江町で住宅から300mほどの場所にヒグマ親子3頭が出没し目撃された。

6月13日、奈井江町の森林自然公園でヒグマ親子がそれぞれ目撃された。

 

猟友会奈井江部会長：

 「（きのうクマが出たのは）けさの朝刊に出ていたので見て知った。」

 「（町から連絡は）ない。」

 

奈井江町長：

「地域の狩猟免許を持っている人が色んな形で協力していただいている。そういう人たちの力を借りながらやっていきたい。」

 

奈井江町は、猟友会に所属していないハンター約20人に声を掛け、当面、ボランティアとして活動してもらうという。

 

以上、発言は主旨で裏取なし。

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なお、以前には、こんなこともありました

 

2018年8月、砂川市の要請で出動した猟友会砂川支部長は、対象個体が子熊だったことから山へ帰すべきと主張したが市はこれを拒否し駆除を要請。立ち会った砂川警察署員も異を唱えることなく子熊は駆除された。しかし、公安委員会の許可なしに発砲したなどとして鳥獣保護法違反の疑いで書類送検され、不起訴後の2019年4月に銃の所持許可を取り消された。